注目ルーキー「巨人 村田透」サンスポ記事より
*サンケイスポーツ記事より転載

巨人・村田透投手
プロでも先輩・上原に続く! まずは新人王

新人合同自主トレに参加する村田。目標は先輩・上原と同じ新人王獲得だ
注目のルーキーくんは巨人の大学生・社会人ドラフト1巡目、村田透投手(22)=大体大=だ。当然、目標となるのは大学の先輩・上原浩治投手(32)。恵まれた自然の中で育った素朴な青年が、巨人のエースにのし上がれるか。これまでの野球人生は、“エリート街道”を歩んできた村田にスポットをあてる。(取材・構成 桜木理)
人なつっこい笑顔。柔らかい語り口調。JR大阪駅から和歌山方面へ電車に揺られること約1時間。大阪南部の熊取町で生まれ育った村田は、ギラギラしたところがまったくない。素顔は、野球人とは思えないような素朴な青年だ。自宅近くでアライグマやタヌキの出没は日常茶飯事。そんな大自然の中で育った村田がエースを目指す。
【上原より上?】
特にこだわりもなく、自宅から一番近いという理由で大体大浪商高、大体大といずれも推薦で入学した。上原が一浪して一般受験で大体大に進んだのとは訳が違う? 高校時代も控え投手だった上原に対し、村田は高校2年春にエースとしてセンバツに出場。大学では3年春の大学選手権で上原も達成できなかった同校初の日本一に貢献し3年生ながら、MVPに輝くなど“エリート街道”を疾走してきた。
【どん底も味わう】
順調に来ていた野球人生。挫折したのは、大学3年の冬だった。自宅の階段を踏み外し、右足首の靭帯(じんたい)を断裂し手術を受けた。通院すること5カ月間。当然、足の筋力は落ちリハビリのはじめは歩行練習からだった。春になってやっとキャッチボールを再開できるまでになったが、練習不足がたたり、思うようなボールがいかない。結局、一番大事な最終学年では表舞台から姿を消した。
【意外だった指名】
全国的な知名度が薄かっただけに「まあ、下位でも声がかかればいいなと思っていたんです。まさか巨人の1巡目とは思ってもいませんでした」と、外れ1巡目ながら巨人からの指名に驚いた。大学4年のときの故障離脱で他球団が評価を下げる中、巨人は、しっかり潜在能力をチェックしていた。山下スカウト部長は「伸びしろは大いにある。持っている力を100%出せるようになったら、必ず活躍する選手になれる」と太鼓判だ。これには村田も「巨人に決まって、みんなが喜んでくれたのでよかったです。大場(ソフトバンク)や長谷部(楽天)がいるけど、ボクだって巨人の1位(1巡目)なので負けられない」と、新人王に意欲をみせた。
◆斎藤二軍投手コーチ
「村田、古川の大卒ルーキーは即戦力ですよ。開幕一軍に残れるように、キャンプでしっかりアピールしてもらいたい」
◆木村一軍トレーニング兼投手コーチ
「体のバランスもよく、投球フォームにも変な癖がない。このまま順調にキャンプに入ってほしいですね」
【居酒屋談議】
大体大では中野監督から「上原は、止めないと故障するぐらいまで走っていた。お前の練習はその半分ぐらいでしかないぞ」と言われ続けていたという。上原の豊富な練習量に脅威を感じていたが、今月8日にジャイアンツ球場で行われた新人合同自主トレで、練習中の上原先輩にまさかの遭遇。心がドキドキしたが「飯でも行くか? でも、『白木屋』か『村さ来』やで。まあ、今度連絡するわ」と声をかけられた。関西風のオチにズッコケた?が、プロの厳しさ、成功するための心構えなど、居酒屋でたっぷり質問するつもりだ。
輝かしい球歴に挫折…、さらには頼もしい先輩を持つ村田は、すでに2月1日から始まる宮崎春季キャンプでの目標も定めている。「毎日ブルペン入りする」。のんびりなんかしていられない。上原2世は大先輩の背中を追いかけながら、プロでもまれていく。
■村田 透(むらた・とおる)
★生まれ 1985(昭和60)年5月20日、大阪府生まれ、22歳
★サイズ 1メートル82、80キロ
★血液型 O型
★家族 父・則文さん(54)、母・淳子さん(54)、姉・沙穂さん(27)、兄・浩貴さん(25)
★球歴 大阪・熊取中央小2年からソフトボールを始め、4年から熊取ジャガーズに入団。熊取中では地区大会3位、大体大浪商高では2年春のセンバツに出場。大体大では3年春の大学選手権で優勝、MVPに輝いた
★趣味 寝ること。「8時間以上は寝たいんです。寝起きはあまりよくありません」。中学校へは自宅から徒歩3分だったが、いつも滑り込みセーフ。遅刻はしなかったと言い張っている
★好きなミュージシャン EXILE。「移動中の電車の中でよく聞いています」
★好きなタレント ダウンタウンの松本人志。お笑い全般が好きでTBS系「リンカーン」がお気に入り
★好物 水ナス。地元・大阪泉州地区の特産物で、実家では漬物でよく出る
【東京・大手町の本紙編集局⇔大阪・熊取町の実家、父・則文さん】
―息子さんが、お父さんの好きな巨人に入りました
「私の好きなチームが変わらなくてよかったです。早く試合を見に行ってみたいですね」
―子供のころの思い出は
「野球にはまじめに取り組んでいましたよ。負けん気が強くて、遊びの野球でもバッターでアウトになると悔しくなって、途中でうちに帰ってくることなんかもありましたね」
―心配はありますか
「前向きな性格なので大丈夫だと思います。大学3年のときにけがをしても弱音は、一度も吐きませんでした」
―親元を離れての生活となります
「もう大人ですからね。入寮前夜に家でみんなで鯛の尾頭付きを食べましたが、ひと言『頑張ってこい』と言っただけです」







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